Google アナリティクスに 拡張eコマースという機能が追加されたのが2014年半ば。
ただ、実際に拡張eコマースを目にする機会はなく、私自拡張eコマースという機能そのものを頭の片隅に追いやってしまっていた。
そんな折、クライアントから「拡張eコマースの機能を活用したい」という相談がきました。
そこから実際に拡張eコマースを見るようになったのですが、結論とても有益なデータが見れるということが分かりました。
そこでふと疑問に思ったのが、なぜ拡張eコマースという機能を活用しようという話や活用事例が私の周りに少なかったのか、また、私もどうして拡張eコマースに注目してこなかったのかということです。
その理由は以下のような事なのかもしれません。
- 私のクライアントが利用されているショッピングカートASPで拡張eコマース対応をされているケースが少なかった。
- ショッピングカートASPが対応していても 拡張eコマースの設定ができていなかった。
- そもそも拡張eコマースがネットショップ経営に何をもたらすのかイメージできていなかった。
恐らく一番の原因は3.なのかもしれません。
イメージができないことに人は興味を示さないし、拡張eコマースの活用事例が既に存在していたとしても興味がないことには注目もされません。
極めて私の偏った見識かもしれませんが、これまでのGoogle アナリティクスを活用したWeb解析というと、やはり集客対策(SEMと絡めて)と、直帰改善というテーマが多く、分かりやすく言うと「いかに効率的に集客するか」ということが主流だったと感じています。
しかし、今の集客でもCVRを向上させるという成果を生み出すことは可能だと考えますし、私は“不満離脱を防げばCVは増える”“UUの再訪問を強化(来店頻度向上)”という考え方に基づいてGoogle アナリティクスを活用した提案を心掛けています。
一部の例を挙げると、
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どのカテゴリページの離脱が少なく、ページ価値が高いか?
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どの商品詳細ページがCVに貢献しているか?(訪問数が多く、CVRが高い)
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カートに入れてから決済完了までのステップ分析(かご落ち対策と言われるところです。)
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何回目の訪問でCVRは高くなるのか?
とはいえ、これらの分析はそれなりに時間と工数を必要としていました。
この拡張eコマースという機能を活かすことによって、これまで分析していたデータより更に具体的に、かつ短期間での分析が可能になると感じています。
そこで、私なりに拡張eコマースについて調べ、またクライアント先の許可をいただきつつ拡張eコマースがネットショップ経営に何をもたらすのかを事例とともに考えて行きたいと思っています。
今後は、以下のテーマに沿って書き留めていく予定です。(変更するかもしれませんが)
Google アナリティクス 拡張eコマースと標準レポートの違い
Google アナリティクス 拡張eコマースの設定方法
Google アナリティクス 拡張eコマースを試してみた
【了】